2017-01-01から1年間の記事一覧
僕らがふだん意識していなくても、そこにマインドを向けてやらなくても、 生命はある。血が流れている。心臓が脈を打っている。呼吸が出たり入ったりしている。 それらは、本質的に、nurtiring / caring process (生命を養い、癒すプロセス)である。 たと…
前回の考察から引き続き。 ひとまず世界の中で他から隔たれたものとして「個」を想定し、その「個」をより幸せにしようとする努力 =きわめて人間的な、誰もがやっている努力 この努力は、見られるもの(プラクリティ)の内部のことであり、この努力に躍起に…
【見るものと見られるもの】 見るもの・・実存、プルシャ、単にそこにある、そうであることを成り立たせているもの 見られるもの・・本質、プラクリティ、性質、心、身体、ストーリー、・・・ 弁別知・・見るものと見られるものを明確に区別すること つまり…
「私、変わったの!」などと宣言することは、 変わる以前の自分にとらわれ続けていること(あるいはまったく変わっていないこと)の、強すぎる証明である。 変わろうとするその言動が、過去の自分をかき消そうとする消しゴムの動きをしている限り、その動き…
ものすごく「不道徳」だと言われるような立場も想定して、道徳を考える必要がある。 例えば、「人間の死を悲しく思わない」という人がいたっていい。 人間が、人間や動物の死(特に目の前で起こる)に対して「悲しい」という感情を持つのは、 たんに人間的な…
これこそは! と決定できるようなことばもないし、かたちもない。 足場を固定できるような理想型なんてどこにもない。 僕らが捜しているのは、理想的な着地点ではなく、飛び続ける技法であり、飛んでいるその最中にみる景色である。 だから、飛び続ける必要…
ヒッチハイク体験の第二弾。 第一弾はこちら「待つことについて」 。 ヒッチハイクは、成功より失敗の方が圧倒的に多い作業だ。 野球のイチロー選手が大記録を出したときに、「打った本数よりも、むしろその陰にあるより多くの失敗の方に価値があるように思…
人生初のヒッチハイク。茨城県つくば市から広島まで、計4日かけて往復した旅のレポートを書きます。 ヒッチハイクのノウハウ的なことはたぶん他の人がいっぱい書いているので、僕はヒッチハイクの時の心情をメインに書いていきます。 待つということ 鷲田清…
生きることは、選択の連続だ。 生き始めた時点で、毎瞬間、何かを選び取り、何かを捨て、そうやって生きてきた結果の総体が、今の僕だ。 僕らは、いかなる手段をとっても、「無選択」ではいられないし、中立でもいられない。 ここでいう「選択」とは、職業な…
「あなたはありのままでいいんだよ」などと言われた時、抱きがちな疑問。 「じゃあ、なんにもしなくていいの?」と。 いやいや。 それは「自分」というものをとらえ違えている。 真空のような場所に、交流も変動もまったくしない、なんにもしないものを「あ…
身体「技法」、身体「操法」、身体「術」・・・ これらの言葉からイメージされるのは、「いかにカラダを動かすか」に関する探究だということだ。 確かに、この視点からもたくさんのことを語ることができる。 ただし、これらの言葉が暗黙のうちに前提している…
今日、グループでのヨガコースを受けていて思ったこと。 通常、グループでヨガをすると、指導者の声に合わせて動いていく。呼吸の吸う、吐くのタイミングも、指導者の「吸って~」「吐いて~」に合わせて行われることが多い。 しかし、当然一人一人の呼吸の…
何か優れたことを成し遂げようと、文字通り身を粉にして努力し、達成したとき。 この達成感は、たしかに格別だ。 (しかし、この「優れた」というのは、誰が決めたことなのだろう?) ありありと感じられるようなものを、どうしても求めたがってしまう、僕ら…
2017年3月、J.ブラウン先生によるハートオブヨガのティーチャートレーニング。 そこで生まれたさまざまな名言。 体験とともに納得したものから、随時コメントを足していきます。 英語は急いでメモしたものなので、多少不正確かもしれません。 「自分がヨガに…
現代にヨガをする人にとって、欠かせないアイテムとなりつつあるヨガマット。 しかし、それが一般的になったのは、いつ頃なんだろう。 伝統的なインドの行者たちが僕らのようなゴム製のマットを使っているとは考えにくい・・ いろいろ調べたけど、正確な時期…
色覚異常の僕は、見えている世界の色を、○○色という名前に変換する作業が苦手だ。 また、世界の中から○○色を探すのも苦手だ。 仮に、僕がこれらのことにチャレンジすると、何が起きるか。ちょっと劇場的に書いてみる。 やんちゃな色たち 「これ何色?」 この…
実は僕、色覚異常なんです。 前回このことを公表し、それなりに反響がありました。 具体的に、どんな場面で困るか、その例を挙げていきます。 色覚異常の人がみんなそう、ってわけではありません。あくまで、僕の経験から。 ちなみに、僕が異常を自覚したの…
いきなり何のカミングアウトだよ、って感じでしょうか。 まぁ、そんなに深刻にならずに受け止めてくださいな。 実際、そんなに深刻なことではないですから。 実は僕、先天的に色覚異常なんです。 そんなに珍しいことではありません。男性の20人に1人がそうら…
Are you enjoying by the pose itself? Or by “doing” the pose? あなたはポーズそのものによって歓びを得ているか? それとも、ポーズを「すること」によってか? ハートオブヨガのティーチャートレーニングにて、ちょっと哲学チックなこんな問いかけ。 通…
母親のような強い気持ちと、それを可能にする技術 ケガをした子どもに、母親がそっと手を当てる。無意識的に行うその行為にこそ、どんな治療技術にもまさる力があるのかもしれない。 我が子の身体の奥深いところにあるその“治る力”を信じ、<手当て>ひとつで…
できない 意識しながら、ゆっくりとならできる 意識しなくてもできる 運動技能を習得する際の成長モデルとして、一般的に用いられる図式を持ち出してみた。僕の記憶では、高校の頃の保健体育の教科書にも登場した気がする。 例えば、サッカーのパスを練習す…
失ってからでは… 有り難さは、それを失ったときに初めて気づく。 何かにつけ、よく言われる言葉だ。 「在る(有る)」ことが当たり前だと思っているときは、それがどんなに尊いことか、なかなか気づかない。 「有り難い」という漢字が、まさにそのことを表し…
継続は力なり。 特に、カラダに関わることは、ある程度続けないとその効果や影響は分かりにくい。 なぜか? カラダが恒常性を持った物体だからである。 カラダには恒常性があるから、ちょっとのことでは変わらない。「これまで通り」を維持しようとする。 逆…
人間のカラダってよくできているな、とつくづく思うんだけど、今日はこんなお話。 ふと湧いてきた疑問。 なんで、利き手、利き足があるんだろう? 色々考えた結果、浮かんできたのがこんな話。 自由を課されたとき、どうなるか。 ビュリダンの驢馬という寓話…
インドの伝統医学、アーユルヴェーダの実践編です。僕自身が忠実に実践しているわけではないです。むしろ、去年9月にインドで講義を受けて以降、ほぼ忘れてました。最近、ふと思い出したので、復習がてらまとめてみようと思った次第です。 ちょっと復習。 …
半年前、インドにて。ヨガのティーチャートレーニングの合間に、インドの伝統医学、アーユルヴェーダの講義を受けました。不意にそのノートを振り返りたくなったので、復習がてら公開します。そこで登場する英単語とともに。 アーユルヴェーダ(Ayurveda)は…
最近、姉(22)がブログを始めた。以前からco-mediaという学生サイトでライターをやっていたみたいだが、個人的なことも書きたくて独立したらしい。 始めたばっかだって言うのに、猛烈な勢いで更新してる。もう記事数抜かれそう。 そこで、僕のことも書いて…
変えようとしなくたって 「一度として、同じヨガはありません」 毎日ヨガのプラクティスをするように勧めるとき、よく使われる文言がこれだ。 確かにそうなんだけど、この側面ばかり強調すると、ちょっとおかしな方向に傾くことがある。 それは、「違い」を…
「魂の時間」 マイムアーティスト、JIDAIさんの舞台を観に行ってきた。 演技後のお話では、「オーガニックマイム」というJIDAIさん独自の世界観が語られた。 一種の瞑想状態に入っているという演技の最中、エゴの感情ではなく、「普遍的な感情」、「宇宙に遍…
高校生のときに読んでいた本をふと読み返してみた。 「雀鬼」桜井章一氏の『体を整える』という本。当時の僕が付箋を貼っていたのは、こんな言葉。 卓球の平野早矢香選手が、「練習量には自信があるのに、なんでもっとうまくならないんだろう」と悩んでいる…