的場悠人の体和 Tai-wa 日記

理論と実践を行き来するヨガ研究者。ここではヨガ以外のことも。大学時代から継続のブログ。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

学び、別人になり、そして忘れよ

何か夢中になっている本があったり、刺激的な学びがあった直後のこと。 人と話す時に、ついそのことばっかり話してしまうことがある。 でも、その時、その「本や学んだことの内容を」話すことに夢中になってしまい、「その人と」話すことがおろそかになって…

No Rush!

どんなに畑仕事を頑張っても、たくさん水や栄養を与えても、それで収穫が早くなるわけではない。 生が経験することを早送りで進めることはできない。 どんなに厚い本も、1ページずつ読み進めるしかない。 本の厚さを見て、まだこれしか読んでいないのか、と…

はかない「自分」による「自分」論

前回の記事を読んでくれた人から、質問をもらった。 前回記事「因果の中に位置づけられるヨガ」 問題となった箇所はこちら。 原因と結果の連鎖を見通し、諸々の関係において浮かび上がってくる「自分」というものについて知ること(svadhyaya 自己理解)。 …

因果の中に位置づけられるヨガ

前回から引き続き、「原因と結果の究明に忙しい世」ということについて書いてみる。 この思考パターンに慣れ過ぎると、特定の何かを、すべてを解決するような救世主的存在として置きたくなる。 ヨガを伝える際も、そんな願望を持っていそうな人に出会う。 あ…

過去について語るということ

以下の文章を読んだ時、ちょっと救われた気がした。 夢を語ればその動機を問われ、信念を論ずればその根拠を訊ねられる。病があれば病因を探りはじめ、事故があれば責任の所在が追及される。とかくに人の世は、結果と原因の究明に忙しい。 しかし世界は、原…