的場悠人の体和 Tai-wa 日記

理論と実践を行き来するヨガ研究者。ここではヨガ以外のことも。大学時代から継続のブログ。

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ピダハン』

久々のブックレビュー。 今回は、アマゾンに住む少数民族、「ピダハン」についての科学ノンフィクション。 言語学者でありながら伝道師のアメリカ人ダニエルが、未知の文化、言語に飛び込み、 アマゾンで暮らす彼らの生活を明らかにしていく。 このピダハン…

ヨーガ・スートラ超簡約(講座用メモ)

*テキストには書かれていないこと 「真実はテキストの中にではなく、あなたの中にある。あなたが真実である」 したがって、読まなければならないテキストはないし、理解しなければならない哲学もない。だから、もしヨーガ・スートラに書かれていることを理…

「異」との幸運な出会い

あらゆる限定を取り去って自由に振る舞ったり、 すでに与えられている生命のすばらしさを味わったり、 そんな体験をし、そのような仕方で生きていくことを導いてくれるような実践体系がある。 しかも、その実践における「技法」などの優越によって、権力構造…

注意と散漫 ヨーガ・スートラをめぐって

僕らのマインドは、集中したり、散漫だったりする(集中、としたけれど、中に集めるのではなく、対象に注意を向ける、というイメージ)。 何かに集中しているのであれば、その対象を手掛かりにして、世界との関係を取り結ぶことができる。 この状態は、他の…

バンダ、生命、おしっこの話

ヨガをしている最中、トイレに行きたくなってしまった。 が、少しキリが悪かったので、少しそのまま続けた。 その時に、漏れないように我慢してくれているカラダの不思議さを垣間見た。 バンダ(bandha)。 ヨガをやっている人なら、一度は聴いたことがある…