的場悠人の体和 Tai-wa 日記

理論と実践を行き来するヨガ研究者。ここではヨガ以外のことも。大学時代から継続のブログ。

No Rush!

どんなに畑仕事を頑張っても、たくさん水や栄養を与えても、それで収穫が早くなるわけではない。

生が経験することを早送りで進めることはできない。

どんなに厚い本も、1ページずつ読み進めるしかない。

本の厚さを見て、まだこれしか読んでいないのか、と焦ることもある。

だが、その焦りは、目の前のページに向かうことを妨げるだけである。

 

結果が出た時は、誰かが認めてくれる。

結果が出ない時こそ、自分で自分を認めてあげるべきなのだ。

「なんにもできていないじゃん。」

そんなことを冷酷に告げてくる世間の目に、自分の目も加えなくていい。

なんにもできていないように見える一日でも、そうやって存在し続けていることに、halleluiah!

 

こんな時こそ、「できること」と「その結果として期待されること」をきっちり分けて考えることが大切だ。

実りに目が行くと、目の前の道を見失う。

目の前の景色を楽しみながら歩いていたら、いつの間にか豊饒な実りがあることもあるだろう。

それは、まさしく「生のギフト」であり、「僕自身の行いによるギフト」では全くないのだ。

 

 

私たちの行為は、肉体の動力源ではない。

ただ、農夫のように障害を取り除くものである。(Y.S. 4-3)

 

この地道さが難しいのは、「望んだ情報がすぐ手に入る」という状況に慣れ過ぎたせいかもしれない。

この道は、そんなに容易いものじゃない。

 

ゆっくり、行こう。