的場悠人の体和 Tai-wa 日記

理論と実践を行き来するヨガ研究者。ここではヨガ以外のことも。大学時代から継続のブログ。

お誘い①

それを無理に、手放せなくてもいい。

それを無理に、受け入れなくてもいい。

 

手放すために、マインドであれこれ格闘しなくていい。

ただ、その息を吐いてほしい。可能なら、その吐く息が、よりスムーズに出ていくために、あなたの身体の他の部分も協力してあげてほしい。

あなたが手放したかったそいつは、少量かもしれないけれど、今出ていった吐く息の中にちゃんと含まれているから。

生き続けているうちに、要らんものはなくなっていくだろうから。

 

何かを受け入れようと、より柔軟になろうと、そんな無理なことを自分に課さないでほしい。

そして今、吸えるだけの息を吸ってほしい。可能なら、その吸う息が、よりあなたの隅々まで行き渡るように、身体全部が協力してあげてほしい。

その吸い入れた息の中に、あなたが受け入れたかった、まさにそのものも含まれているはずだから。

本当に必要なら、いのちがそれを受け取って、大事に育ててくれるはずだから。

 

世界は混ざり合っている。

あなたが欲しているまさにそのものが、あるいはあなたがまさに手放したいまさにそのものが、「ここ」には全くない、なんてことはない。

目を背けたくなるような残酷さも、うっとり見とれてしまうような美しさも、まぶしくて目を閉じてしまいたくなるような偉大さも、みっともなくて見ていられなくなるような卑劣さも、みんなここにある。ちょっとずつね。

 

苦手なものを、それ単体でまじまじと見つめながら、食べようとするから食べられないんだ。

他のあらゆるものと一緒に、それが混じっているかなんか気にせず、必要な分だけ取り入れればいいじゃないか。

 

いのちは、その時、必要なものを、必要な分しか取り入れられないし、排出できない。

まさにそのことによって、ぼくらは完全に生きている。

この素晴らしい知性に、ぼくらは何か付け加える必要があるだろうか。

 

生きよう。

いのちがそうであるように。

そんな風に生きている人が増えてほしいし、僕もそうでありたいと思う。

 

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