姉とのやりとり
今日、今まで全くヨガに興味を示してこなかった姉と話しました。
「ヨガの効能を教えてくれて、それが私のニーズに合ってたらやる」
というきわめて男性的な挑戦(?)を受けて、
僕もそれに乗っかり、プレゼンのような形でヨガについて話しました。
僕の伝えた「効能」とは、
「ヨガをすると、自分が本当にやりたいことしかできない身心になっていく」ということ。
「やりたいことがやりたい」とは、たぶん多くの人にとって真理だろうから。すると、
「自分のやりたいことだけやる人生が本当にいいの?」
「疲れてても会社は休めないんだけど?」などという反応。
ヨガの「効能」を「プレゼン」するという仕方でヨガを伝えようとすると、こうなるんだなぁと思いました。その「効能」が、目指すべき「理想状態」のように聞こえてしまう。
そして、その「理想」の正当性を疑ったり、その「理想」からかけ離れている自分を見て惨めになったりする。
だからこそ、ヨガはやはり、
「現実的に」、「実際的に」伝えるべきなんでしょう。
今ここから、できることとして。
本人が心底望むことと、接続する仕方で。
続けていく過程で、自然と心が赴くものがあるかもしれない。
自然と、拒むようになるものがあるかもしれない。
それは段階的で、自然な変化であり、明日からすぐ会社に行かなくなるといった極端な変化ではない(と思う)。
ヨガは、「自分が本当にやりたいことは何か?」という問いに、自己分析の結果のように言語的に答えを出すことはしない。
そうではなく、整った身心で生きたいように生きた結果、
「ああ、これが私の望むことなんだな」という形で示してくれる。
だからこそ、Do your Yoga, and see what happens.
あなたのヨガをして、それで何が起こるのかを見てみましょう。
何か「ヨガ的な」コンセプトや心構えを自分に押し付けるのではなく。
小野洋輔先生は言っていました。
「ヨガをするとは、自分への理解が深まるだけであって、『ヨガをする人』になるわけじゃない。」
ただ本人にとって心地よい実践があり、それによって生が好転していくという経験がある。
その素晴らしい経験を、身近な大切な人たちにシェアしたいという自然な動機がある。
身近な人ほど素直に愛情を示すのは難しいし恥ずかしいけれど、受け取ってもらえたら嬉しい。
必死のプレゼンあってか、「じゃあレッスン頼もうかな」と言ってくれました。
(さて、どうなるか。)
遠慮せずに言えば、たぶん僕の姉は、(全国で無数にいるであろう)ヨガに興味がある20代女性の中で、最も恵まれた立場にいる。
(僕だけでなく、母という生きたヨギー二の同居人もいるわけだし。)
あと、来週末につくばでWSをやります。
「ハタヨガからバクティヨガへ」
特別で神聖な行為と見なされがちの「バクティヨガ」も、
普通に生きる僕らにとって自然なこととして経験したい。
それは、自らの身体、呼吸、生命を慈しむ、ハタヨガの練習から始まる。9/29(土)10:00~13:30(ランチ付き)
Psyche/プシュケ にて。
https://www.facebook.com/events/2280353898942769/写真は今年の元日。姉弟ショット。