自然との関わり
自然が美しい、と言う時、
自然とのリアルな関わりの中で、辛苦も共にし、その上で美しさを垣間見ることと、
管理された自然を無害な立場から傍観者的に見て「美しい」と言うことは、
全く違う。
文明人は、圧倒的に後者が多くなる(「植物園」なんていうのもそう)。
前者のような生き方をしている場合、自然と触れ合うことが即生きることであるため、わざわざ「自然との触れ合い」などということを想定しない。
生きることに、あえて「自然との触れ合い」を付け加えなければならないほど、自然と隔離された文明の中を僕らは生きている。
でも、あえて「昔だったら」みたいな想定をする必要は必ずしもないと思う。
むしろ、今置かれている環境において、自分を取り巻くものとの関係において、関わり方を磨けばよいのだと思う。
深く関わろうとすればするほど、機械的なパターンの繰り返し、自分を安全圏に置いた傍観者的態度ではいられなくなる。
そこにおいて、自然がある。
そこに、身心の変容の可能性があり、学びがあり、生のイキイキとした感触がある。