「ナマステ」だけじゃない!インドの聖地で交わされる挨拶とは
「あなた」の中にいる神様へのあいさつ
インドでの挨拶と言えば、ご存知「ナマステ」でしょう。僕が訪れたリシケシュでも、この「ナマステ」はよく使われていました。
しかし、リシケシュのような聖地では同じくらいよく使われる挨拶があります。
それが、「ハリオーム」という挨拶。
「ハリ」は神、神性、「オーム」は、宇宙にあるすべての音の基であり、どこにでも、いかなる時にも存在する音を意味します。
つまり、「ハリオーム」という挨拶を交わすということは、
「あなたの中には神がいる」
「私はあなたの中に存在する神性に挨拶する」
ということを意味しているのだと言います。
この意味を知ってから、僕はこの挨拶が大好きになりました。それからは、例えば衣服店に買い物に行っても、そこの店員さんに対して「ハリオーム」と挨拶するようになりました。
相手の中に「神」を見出す
そうすると、自然と相手の「神性」を意識して人に向き合うことになります。その人の奥にある、神聖さを見出すということ。この気持ちがあるだけで随分違います。
たとえぼったくりみたいな値段を言われても、そのことにいちいち反応して怒るということがなくなります。エゴや置かれた環境などによってやむを得なくそんな態度をとっているけど、実はこの人の中にも神聖さが潜んでいるんだな、と。ならば、この人の中の神聖さと自分は向き合うことにしよう、と。
挨拶ひとつで、こんな気持ちにさせてくれる「ハリオーム」でした。