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体和日記 Tai-wa-nikki

カラダを和ませ、カラダを使って、世界と和する。茨城県つくば市から、あふれる言葉たちを、つらつらと。

優しさを生み出すカラダ

体和的人生考 武術っぽいこと

カラダ全体を使う

僕が学んでいる武術的な身体技法において重要視されることのひとつに、「カラダ全体をうまく使う」ということがあります。

 

 このことのメリットはいくつもありますが、今日は「カラダ全体を使うこと」が、その人の「性格」に与える影響について考えてみたいと思います。

 

カラダを会社に例えると…

 

 カラダをひとつの会社とし、カラダの各部位を大勢の社員、頭を上司として考えてみましょう。

 

カラダの全体をうまく使えず、カラダの一部だけが頑張ってしまう状態というのは、社員の一部だけが酷使されている状態といえます。例えば重い荷物を持つとき、腕ばかりが頑張っているようだったら、それは腕という社員だけが仕事をし、あとの社員はさぼっている状態です。

 

 より重い物を持てるようになるために行われてしまいがちなのが、「腕を鍛える」ということです。しかしこれは、さぼっているほかの社員はそのままにして、すでに働いている腕をさらに働かせることによって鍛えようとする発想です。

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 みんなで協力して仕事しよう!

 なんだかおかしい気がしますよね。ここで、腕をさらに鍛えるのではなく、さぼっている他の社員にも仕事を分け与え、みんなで協力して仕事をしよう、という発想が武術的な身体技法です。

 

 誰かが過剰に仕事をしていたら、みんなでサポートしてやる。誰か仕事をしていない人がいたら、仕事を分配してみんなで働く。このような会社では、社員のみんなは協調性に溢れ、優しい雰囲気に包まれそうです。

 

 これはカラダも同じなのです。カラダの各部位が協調して働くことができるということは、カラダの中に優しい社員を「雇う」ようなものです。社員一人ひとりが協調性に溢れていればその会社が優しい雰囲気に包まれるように、カラダの各部位が協調して働けるカラダであれば、その人自身が優しい人柄になっていくのでしょう。これは僕自身の経験をとして感じたことでもありますし、僕の周辺の人に起こっている変化でもあります。

 

 逆に言えば、カラダの各部位を鍛えるという発想は、「俺が俺が」と仕事を欲しがる社員をカラダの中に飼うようなものです。他の社員を顧みずにでしゃばるこの社員にも協調性がありませんし、そのでしゃばる社員ばかりに仕事を与える上司も賢くありません。

 

 このようなカラダから、優しい人格が形成されるとは考えにくいものです。各部位を鍛えるとは、カラダの内部に目立ちたがりのエゴイストを育てているようなものだからです。

 

 カラダの各部位が協調し合い、仕事を分け合える関係であること。上司は、でしゃばる社員だけではなく、全員に仕事を分け与えること。どちらかを目指すなら、僕は迷うことなく「全員が働く会社」のようなカラダを目指したいと思います。

 

 武術というと野蛮というイメージがつきまといますが、実はカラダ全体をうまく使うことによって、「優しさを生み出すカラダ」を目指すことでもあるのです。