体和日記 Tai-wa-nikki

茨城県つくばを拠点に、体和塾(カラダを和ませ、カラダで世界と和する塾)という活動をしています。ハートオブヨガ、甲野式身体術、哲学などから考えたこと、感じたことを、赴くままに。

哲学っぽいこと

「遊び相手」としての世界

最近、なんだかいろんな人と話す機会がある。 それも、今まで話したことがなかったようなジャンルの人、僕には想像もつかないような考えを持った人と巡り合うことが、どういうわけか多い。 最近出会った人たちについて、ここでどうこう語るつもりはない。 ひ…

それでも、「個」としてあるという不思議。

前回、 「個」なんてものはない? 「私」なんてものはない? という話をした。 色即是空! みたいな感じかな。 でもでも、 この後に続く言葉を忘れちゃいかん。 空即是色! あれだけ不確かで、確固たるものがないと言った(よかったら前回を読んでください)…

置かれた自分、媒体としての自分

「あなたはありのままでいいんだよ」などと言われた時、抱きがちな疑問。 「じゃあ、なんにもしなくていいの?」と。 いやいや。 それは「自分」というものをとらえ違えている。 真空のような場所に、交流も変動もまったくしない、なんにもしないものを「あ…

変動、交流、非・技法的カラダ

身体「技法」、身体「操法」、身体「術」・・・ これらの言葉からイメージされるのは、「いかにカラダを動かすか」に関する探究だということだ。 確かに、この視点からもたくさんのことを語ることができる。 ただし、これらの言葉が暗黙のうちに前提している…

空(くう)と虚しさと楽しさと。

ヴェーダンタ哲学とか、非二元論哲学に、幸か不幸か、出会ってしまった。 世界は空であり、そこに「ただ気づいている」究極の主体がいる、という。 例えば、何かイヤなことがあったとする。 その際、僕らはいろんなことを感じ、考える。 「あ、イヤだなー」 …

実感なき凡庸な幸福

「幸せになる勇気」。 僕なりに言い換えると、「凡庸である勇気」となる。 何か優れたことをしないと、「よい」人生だと思えないような心。 どういうわけか、ほとんどの人に備わってしまっている。 幸せになるために必要なことは、この強迫観念から抜け出す…

何はともあれ、楽しく生きたい。

陣痛ー新しい思想が生まれる際の。 (これはウィトゲンシュタインの言葉をちょっといじった。) 何かが大きく変わろうとしているとき、文字通り身体的な「痛み」に似た感覚を味わうことがある。 それに耐えうるだけの、心身の柔軟さが必要だ。 心のマタニテ…

境界としてのヨガマットの機能

現代にヨガをする人にとって、欠かせないアイテムとなりつつあるヨガマット。 しかし、それが一般的になったのは、いつ頃なんだろう。 伝統的なインドの行者たちが僕らのようなゴム製のマットを使っているとは考えにくい・・ いろいろ調べたけど、正確な時期…

ブックレビュー『なぜ母親は、子どもにとって最高の治療家になれるのか?』

母親のような強い気持ちと、それを可能にする技術 ケガをした子どもに、母親がそっと手を当てる。無意識的に行うその行為にこそ、どんな治療技術にもまさる力があるのかもしれない。 我が子の身体の奥深いところにあるその“治る力”を信じ、<手当て>ひとつで…

有難みに気づくということ。

失ってからでは… 有り難さは、それを失ったときに初めて気づく。 何かにつけ、よく言われる言葉だ。 「在る(有る)」ことが当たり前だと思っているときは、それがどんなに尊いことか、なかなか気づかない。 「有り難い」という漢字が、まさにそのことを表し…

聖人ではない僕が、毎日ヨガをするために。

続けるには・・ 継続は力なり。 特に、カラダに関わることは、ある程度続けないとその効果や影響は分かりにくい。 なぜか? カラダが恒常性を持った物体だからである。 カラダには恒常性があるから、ちょっとのことでは変わらない。「これまで通り」を維持し…

なぜ僕らには利き手があるのか。

人間のカラダってよくできているな、とつくづく思うんだけど、今日はこんなお話。 ふと湧いてきた疑問。 なんで、利き手、利き足があるんだろう? 色々考えた結果、浮かんできたのがこんな話。 自由を課されたとき、どうなるか。 ビュリダンの驢馬という寓話…

ちょっと前の自分について。

最近、ある方にFacebook上でシェアしてもらったこともあり、去年11月に書いた記事へのアクセスが増えている。 でも、自分でそれを見返すと、本当に恥ずかしくなる。 こんなこと考えてたのか、今の僕からは絶対に出てこない文章だな、と。 (問題の記事はこち…

ユートピア的になること、開いていること

「仲間内」のよさ 類は友を呼ぶ。 僕も、ひとりで生きていけるほど強くはないから、群れる。 その「仲間内」って、結構心地がいい。 だから、その中で生を完結したくなるような欲に駆られることがある。 ユートピア的、小社会。 何か理想があって、それに共…

ヨガをめぐって、ぐるぐる回る思考

昨年末に出会った、こんな言葉。 実り豊かな諸方法は、あまりにも意味を持ちすぎていて、私たちと未知のものとあいだに、それ自体が自己目的として追求されるような客体として介在してしまう。 もし諸手段に訴えることが活動性の気圏を定義するものであるな…

逆立ちして、哲学してみた。

上下ひっくり返れば… 久しぶりの記事になります。 今日、自分でも自分がいかれているんじゃないか、というような行動をとっていました。 何をしたかというと、「逆立ちして、哲学した」のです。 大学は学期末。レポート課題に追われる中、頭の中がごちゃごち…

JIDAIさんの演技を観て、考えたこと。

「魂の時間」 マイムアーティスト、JIDAIさんの舞台を観に行ってきた。 演技後のお話では、「オーガニックマイム」というJIDAIさん独自の世界観が語られた。 一種の瞑想状態に入っているという演技の最中、エゴの感情ではなく、「普遍的な感情」、「宇宙に遍…

ヨガをする僕と哲学者たちの対話

ヨガの「資格」という、矛盾に満ちた存在 今年の夏、僕はヨガインストラクターの資格を取った。というより、インドで1か月ヨガをしたら、結果的にもらえた。 ヨガにおける「資格」って、どんな意味を持つものなのか。 最近思うのは、「資格」ほどヨガからか…

「それ」を見つめろ! 韓氏意拳レポート

僕が探究していることと最も親和性の高い武術が、中国武術の韓氏意拳です。 今年4月、韓競辰先生による韓氏意拳の講習会を受けたときの感想を公開します。 増えること、減らしていくこと 3時間の講習会中、韓先生は50人近い参加者を前に終始大きな声で語りつ…

英語でYoga 哲学編

哲学に関わる単語 misery 苦 transmigration 輪廻 reincarnation 転生、生まれ変わり liberation 解放、自由 emancipation 解放 nirvana 解脱 divinity 神性 cosmic consciousness 宇宙的意識 生きていることは「苦」だからこそ、輪廻からの解放を目指すこと…

カルマについて、インドで考えてみたこと

何兆分の1でしかない、という寛大さ インド人の思想に深く浸透している考えのひとつに、「カルマ(業)」というものがあります。日本にも、「自業自得」という言葉があり、英語にも”Reap what you sow”(自分で蒔いた種は自分で刈り取る)という表現がありま…