体和 Tai-wa 日記

休学中の大学生。ハートオブヨガ@つくば。ヨガ日記、読書記録、身の回りの出来事など

ハートオブヨガ日記

因果の中に位置づけられるヨガ

前回から引き続き、「原因と結果の究明に忙しい世」ということについて書いてみる。 この思考パターンに慣れ過ぎると、特定の何かを、すべてを解決するような救世主的存在として置きたくなる。 ヨガを伝える際も、そんな願望を持っていそうな人に出会う。 あ…

ハロウィンへのお誘い、的な意味で。

「あなたの中で起こっている、呼吸というパーティーは終わらない」 by マーク・ウィットウェル 現にあなたが生きている、という燦然たる事実がある。 その事実に、どう取り合うか、僕らには自由が与えられている。 それを賛美することもできるし、そんなこと…

姉とのやりとり

今日、今まで全くヨガに興味を示してこなかった姉と話しました。 「ヨガの効能を教えてくれて、それが私のニーズに合ってたらやる」というきわめて男性的な挑戦(?)を受けて、僕もそれに乗っかり、プレゼンのような形でヨガについて話しました。 僕の伝え…

「おみそ汁ヨガ」

ヨガスタジオに行ってヨガをするって、人によっては「高級レストランに行って食事する」くらいの感覚なのかもしれない。ちゃんとお洒落して、上品な振る舞いをして‥というように。 僕が伝えようとしているのは、むしろ「家庭料理のおみそ汁」くらいの感覚だ…

ヨガ実践における「苦しみ」のパラドックス

あえて、こんなことを言ってみたい。 ヨガは、苦しみ(ドゥッカ)の解決ではない。 苦しみのある世界から、ない世界への移行ではない。 ヨガは、部屋の中で行う、気持ちよくなるための儀式のようなものではない。 端的に、生の全体を知覚し、それと親しむこ…

ハートオブヨガ 僕らに接続されるヨガ

どんなに素晴らしい、洗練された文化でも、この世に素晴らしいものとして表れてくるには、ひとつのハードルを超えなければならない。 それは、「あなたが実際にやる」ということだ。 (別にあなたじゃなくてもいいのだが、実際に生きている人によって為され…

「愛」の出所

Body loves its breath. Inhale loves exhale. (身体は呼吸を愛している。吸う息は吐く息を愛している。) ハートオブヨガ提唱者、マーク・ウィットウェルの言葉。 この言葉が意味しているのは何か? 端的に言うと、 愛の出所は「私」ではないということ。 …

ヨガは「誰でもできる」のか

(前回の続き) もしヨガが全人的なものであり得たとしても、 実際に僕がヨガを伝えるとき、 具現化するそのかたち、言語化するその言葉は、 目の前にいるあなた専用であり、決して全人的ではあり得ない。 全人的であることを志向しつつも、 目の前の人に向…

ハートオブヨガ、先人たちへの信頼

いのちに導かれて動く。 すると、自分があれこれ考えようと、有無を言わせないほどの強い必然性を感じられたりする。 一人称「私」を大きく超えた、大文字のいのちの力。 さて、ヨガにおける「アーサナ」はどうだろう。 どの程度動くかは、その時のいのちの…

完了する吐く息、志向する吸う息

母との会話を通して分かったこと。 「そのままでいい」は、「そのままでいろ」じゃない。 生きようとする欲動として、運動として、方向性として、「いま」が存在している。 だから、未来を志向することが、今のこれではなくあれになろうとすることが、 その…

ポーズをとるのは誰か。

そういえば、インドでこんなことを言われた気がする。 「ポーズをとっているのは、わたしではない」 この時は、えらくスピリチュアルな言葉に聞こえた。 実際、この言葉の発言者は、おそらくヒンドゥー教徒で、「わたしではなく、シヴァがわたしにポーズをと…

補助輪との友好な関係

頼りにはなっても、全面的には頼り切れないと悟った時から、自立が始まる。 まだ支えが必要な人に、「補助輪なんかに頼ってないで、早く自立しろ」と言うのは、ちょっと的外れだ。 補助輪の「補助輪性(いつかは取り外し、自らの足で歩む覚悟をしつつ付き合…

見つめるということ

いろいろな自分がいる。 中には、認めたくないようなヤツもいる。 そんなヤツは排除して、自分にとって都合のいい部分だけ育てたくなったりする。 でも、認めたくないようなまさにその部分が、実は自分の生命を成り立たせてくれていたりする。だから、しょう…

いのちという〈コト〉

私のそもそもの原点は、昆虫が大好きな昆虫少年として野原で虫を追いながら、自然の美しさや、例えば蝶の一生での、それが芋虫(幼虫)から蝶(成虫)に変わっていくメタモルフォ―シス(変態)のすばらしさなどに感動したところにあります。(・・) 生命と…

バンダ、生命、おしっこの話

ヨガをしている最中、トイレに行きたくなってしまった。 が、少しキリが悪かったので、少しそのまま続けた。 その時に、漏れないように我慢してくれているカラダの不思議さを垣間見た。 バンダ(bandha)。 ヨガをやっている人なら、一度は聴いたことがある…

生命のヨガ 途切れることのない流れ 

僕らがふだん意識していなくても、そこにマインドを向けてやらなくても、 生命はある。血が流れている。心臓が脈を打っている。呼吸が出たり入ったりしている。 それらは、本質的に、nurtiring / caring process (生命を養い、癒すプロセス)である。 たと…

人が変わるということ

「私、変わったの!」などと宣言することは、 変わる以前の自分にとらわれ続けていること(あるいはまったく変わっていないこと)の、強すぎる証明である。 変わろうとするその言動が、過去の自分をかき消そうとする消しゴムの動きをしている限り、その動き…

選択するカラダ、捨てるカラダ

生きることは、選択の連続だ。 生き始めた時点で、毎瞬間、何かを選び取り、何かを捨て、そうやって生きてきた結果の総体が、今の僕だ。 僕らは、いかなる手段をとっても、「無選択」ではいられないし、中立でもいられない。 ここでいう「選択」とは、職業な…

置かれた自分、媒体としての自分

「あなたはありのままでいいんだよ」などと言われた時、抱きがちな疑問。 「じゃあ、なんにもしなくていいの?」と。 いやいや。 それは「自分」というものをとらえ違えている。 真空のような場所に、交流も変動もまったくしない、なんにもしないものを「あ…

ヨガで養われる柔軟さについて

今日、グループでのヨガコースを受けていて思ったこと。 通常、グループでヨガをすると、指導者の声に合わせて動いていく。呼吸の吸う、吐くのタイミングも、指導者の「吸って~」「吐いて~」に合わせて行われることが多い。 しかし、当然一人一人の呼吸の…

ハートオブヨガトレーニング名言集(あとからコメント付き)

2017年3月、J.ブラウン先生によるハートオブヨガのティーチャートレーニング。 そこで生まれたさまざまな名言。 体験とともに納得したものから、随時コメントを足していきます。 英語は急いでメモしたものなので、多少不正確かもしれません。 「自分がヨガに…

境界としてのヨガマットの機能

現代にヨガをする人にとって、欠かせないアイテムとなりつつあるヨガマット。 しかし、それが一般的になったのは、いつ頃なんだろう。 伝統的なインドの行者たちが僕らのようなゴム製のマットを使っているとは考えにくい・・ いろいろ調べたけど、正確な時期…

概念とイマココ

Are you enjoying by the pose itself? Or by “doing” the pose? あなたはポーズそのものによって歓びを得ているか? それとも、ポーズを「すること」によってか? ハートオブヨガのティーチャートレーニングにて、ちょっと哲学チックなこんな問いかけ。 通…

有難みに気づくということ。

失ってからでは… 有り難さは、それを失ったときに初めて気づく。 何かにつけ、よく言われる言葉だ。 「在る(有る)」ことが当たり前だと思っているときは、それがどんなに尊いことか、なかなか気づかない。 「有り難い」という漢字が、まさにそのことを表し…

継続という魔法、継続のための魔法

継続は力なり。 特に、カラダに関わることは、ある程度続けないとその効果や影響は分かりにくい。 なぜか? カラダが恒常性を持った物体だからである。 カラダには恒常性があるから、ちょっとのことでは変わらない。「これまで通り」を維持しようとする。 逆…

「毎日が新鮮!」じゃなくてもいい

変えようとしなくたって 「一度として、同じヨガはありません」 毎日ヨガのプラクティスをするように勧めるとき、よく使われる文言がこれだ。 確かにそうなんだけど、この側面ばかり強調すると、ちょっとおかしな方向に傾くことがある。 それは、「違い」を…

「無条件の愛」なんてことを「目指そうと」すると、とっても苦しくなる、という話

無条件の愛 ヨガで言われる、ひとつの目指すべき境地のようなもの。 「○○だからよい、○○だからダメ」などと判断することなく、常にそれらのあるがままを受け容れ、愛する。 こんな聖人みたいな境地、あり得るのか?と思うんだけど、最近の僕にとって切実な問…

2017年、新年の目標に代えて。

新年を迎えて。 新年。新成人。 節目と呼べるこの年末年始なのに、個人的にはまったく実感がない。 目標も、特に立てる気にならない。 初日の出は見に行ったけどね。 それでも、新成人を迎えるにあたって、ざっと自分の人生を振り返ってみた。 僕は5歳でサッ…

ヨガの「資格」ってナンだ

今年の夏、僕はヨガインストラクターの資格を取った。というより、インドで1か月ヨガをしたら、結果的にもらえた。 ヨガにおける「資格」って、どんな意味を持つものなのか。 最近思うのは、「資格」ほどヨガからかけ離れたものはないな、っていうこと。存在…

いつでも動けるカラダであること

サムライは準備運動できない! 僕の師の父である武術研究者の甲野善紀先生は、武術とスポーツの違いを説明するとき、よくこんな話を持ちだします。 武術では、いつ襲われるかわからないという状況下で、すぐに動けなければ意味がありません。斬りかかられた…